※住宅ローンをご利用の場合の購入流れとなります。
※現金でご購入される場合は、住宅ローンの手続きについては省かれます。
- STEP1
希望条件を整理
まずはどんな物件が欲しいのか、希望条件に沿った物件を検索します。
- STEP2
資金計画
購入方法、ご予算、住宅ローンや購入可能額などを算出していきます。
- STEP3
物件選び~見学
気になる物件が見つかったら、現地で実際に見学します。
- STEP4
契約~引き渡し
契約内容をご確認いただいた上でご契約後、お引渡し。
STEP1
希望条件を整理する
まずは、どんな物件が欲しいのか、希望条件を整理していきましょう。
戸建てかマンションか、エリアや学校区、駅からの距離、間取りや広さ、日当たり、駐車場、ペット、価格等、こだわり条件とその優先順位を決めてから、最新の物件情報を効率よく入手しましょう。
立地や環境など様々な条件を満たす物件に絞り込み、その上で『妥協できる点』も掘り出していきます。
物件探しで意外と重要なのが、実は『妥協できる点』だったりもします。実際に物件を探し始めるとわかってくるのですが、希望条件を100%満たす物件はほぼ存在しないのが現実です。ですので、「この部分は欲しいけど、でも必ず必要かな?」という視点で条件を絞っていくことが大事です。
情報収集の方法としては、新聞の広告や折り込みチラシ、住宅情報誌等、情報ツールはいろいろあります。
最近では、不動産購入を検討される方の大半が、インターネットを活用しています。
STEP2
資金計画
購入希望条件が決まったら、次は予算を決めていきます。
自己資金はいくら用意できるのか、住宅ローンの『借入れ可能額』はいくらぐらいなのか、月々の返済はいくらまで大丈夫なのか、諸費用はいくらぐらいかかるのか、リフォームにはどのぐらい費用がかかるのか等、仲介業者とご相談の上、資金計画を立てましょう。
また、このタイミングで気になる物件をいくつかピックアップしておき、その物件情報を元に、住宅ローンの事前審査を受けておきます。
こうすることで、実際に物件を見に行く前に『購入可能額』をある程度知ることができるので、予算的に『買えない物件を探し続ける』ということを防ぐことができます。
購入に必要な資金
不動産の購入には、物件価格以外にも諸費用がかかります。
諸費用の合計額の目安は、物件の価格や構造によっても異なりますが、おおよそ物件価格の約8~14%程度です。
※例:5000万円の物件を購入する場合、諸費用は約300~400万円。
諸費用の内訳
①登記費用 | 所有権の移転・保存登記や、住宅ローンの利用に伴う抵当権設定。 新築物件の場合、表示登記手続きを行います。 これらの手続きを司法書士に依頼する際の費用となります。 |
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②固定資産税・都市計画税 | 物件引渡し時に、日割り精算にて売主様に支払います。 |
③借入費用 | 保証保険・火災保険など、金融機関での住宅ローン手続きに伴い加入する団体信用生命保険などの費用となります。 |
④仲介手数料 | 物件価格の 3% + 6万円 + 消費税 となります。 |
⑤融資事務手数料 | 金融機関の住宅ローン申込み手続き代行に要する費用。 |
⑥収入印紙代 | 売買契約書やローン契約書に貼付する印紙代です。(物件価格により金額は変わります) |
⑦その他 | リフォーム費用や、不動産取得税(固定資産税評価額の3%)など。 |
STEP3
物件選び~見学
資金計画で『購入可能額』を把握できたら、その価格と希望条件に沿った物件をピックアップします。
そして現地を実際に見学してみて、ネットや写真だけではわからなかった現場の雰囲気や状況を確かめます。
現地確認:マンションの場合
管理状況 | 管理人は常駐なのか、巡回なのか。 |
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修繕計画 | 長期修繕計画は、どのようになっているのか。 |
共用施設 | 利用ルールや利用時間などはどうか。 |
駐車場 | 空き状況や、駐車方法など。機械式か平置きか。サイズは問題ないか。 |
エアコン | 各室にエアコン用スリープ(孔[あな])とコンセントはあるか。 |
コンセント | コンセントの位置と数は家具の配置も考えてみて適当かどうか。 |
排水 | キッチンや浴室、トイレや洗面の排水に問題はないか。 |
眺望・騒音・臭い | お部屋からの眺めや周辺の建物との距離、道路や工場の音などはどうか。異臭はしないか。 |
採光 | 各居室の採光や通風はどうか。 |
周辺の開発 | 空き地などに、建築計画はあるかどうか。 |
現地確認:戸建ての場合
敷地 | 日当たりや水はけ(雨の日)はどうか。 |
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眺望・騒音・臭い | お部屋からの眺めや周辺の建物との距離、道路や工場の音などはどうか。異臭はしないか。 |
接道 | 間口に接する公道の幅、幅員は問題ないか。 |
建築条件 | 現況の建物を解体後、建物の再建築は可能か。 |
用途地域 | ライフスタイルに合った用途地域に属しているか。 |
ハザードマップ | 災害時の影響はどのようになっているか。 |
耐震性・耐久性 | 耐震性、耐久性は問題ないか。 |
駐車場 | 駐車スペースはあるか。自分の車が入るか。 |
外壁 | クラックや爆裂などのひび割れはないか。 |
ドア・窓 | 開け閉めしてみて、スムーズか。 |
床 | 沈みや浮き、きしみ等はないか。 |
屋根・各居室の天井 | 雨漏りの跡はないか。 |
排水 | キッチンや浴室、トイレや洗面の排水に問題はないか。 |
居室 | 各居室に応じた広さは十分か。 |
収納 | 収納スペースはどれくらいあるか。 |
利便性 | 近くに商店街など買い物エリアはあるか。 |
教育施設 | 託児所や保育園、幼稚園、学校などへの距離など。 |
見学の際の注意点
不動産の売買は、通常の買い物と同じではありません。
仲介業者が間に入るとはいえ、売主様のご住所を晒すことになります。見学される方も、逆の立場になるとわかると思いますが、売主様が家を見せるにはそれなりのリスクがあるわけです。ですので、「とりあえず見てみたい」という軽い気持ちで見学を希望するのは、売主様にとって失礼な行為にもなりかねません。
ほかの仲介業者さんでは、このあたりを理解せず、お客様が希望したからといって、資金計画がしっかり整っていない方や、購入できるかわからない方を案内する方が少なくありません。
「まずは物件を見てみたい」という気持ちはとてもよくわかりますが、売主様の立場も理解した上で、しっかりと事前準備を整えた後に見学を進めることが、スムーズな取引へとつながります。
STEP4
契約~引き渡し
購入したい物件が決まったら、売主様に『購入申込書(買付書)』を提出します。
売主様と契約条件を調整・確認し、購入申込みが受理された後、売買契約の流れとなります。売買契約に先立って、不動産会社の宅建士から『重要事項説明』を受けます。
重要事項説明書の内容にご納得いただければ、売買契約の締結に進みます。この時に、手付金のお支払いが必要になってきます。
売買契約後は、金融機関にて住宅ローンの本審査を進めていきます。問題なく住宅ローンの審査が通ったら、残代金のお支払いと同時に物件の鍵を受け取り、取引完了となります。
購入申込み
『購入申込書(買付書)』を記入して、仲介業者を通して売主様に購入の意思表示を行います。
ここで、価格の交渉や手付金の額、引き渡しの時期や付帯備品などの条件を交渉し、売主様と条件が合えば契約に進みます。
また、決めた物件が当初と異なる場合には、決めた物件にて改めて住宅ローンの事前審査の手続きを進めていきます。
重要事項説明
物件の詳細内容について、仲介業者のほうで調査した情報を『重要事項』として書面を交付して、買主様に契約前に説明を行います。
売買物件の権利状況や、建築時の検査証や建築計画概要書、法務局に登録されている図面や物件所在地の用途地域、ハザードマップ、景観法や建築基準法に基づく制限や都市計画についてなど。
マンションの売買の場合は、売主様に管理費や修繕費の滞納がないか、現時点の修繕積立金の合計金額など、あらゆる情報をまとめて、購入する物件について伝えるべき内容の説明を行います。
また、売主様が知り得ている物件の瑕疵部分(不具合部分)についても、重要事項説明書に明記して『契約不適合責任』の範囲を示しておきます。
重要事項の説明後に、問題がなければいよいよ売買契約に進みますが、この時までに気になる点や不明な事などは何でも質問して、不安要素は取り除いておきましょう。
売買契約
重要事項説明の内容を確認してご納得いただけたら、売主様と売買契約を結びます。この時、一般的には物件価格の10~20%程度の手付金(契約金)を支払いますが、50万円~100万円などのまとまった金額で対応するケースも多いです。売買契約を結ぶに当たっては、売買価格は正しいか、引き渡し時期やローン特約などは明記されているか、しっかりと契約内容を確認しましょう。
また、このタイミングで買主様と仲介業者の間で『媒介契約』を結ぶことも多いです。物件の売買契約が締結されて、本格的に売買の取引が成立するので、仲介業者との関係性も明確になります。
住宅ローンの本審査手続き
売主様と売買契約が締結された後は、速やかに住宅ローンの本審査を進めていきます。
用意するものは、
・売買契約書
・重要事項説明書
・手付金の領収書
・収入印紙
・媒介契約書
・謄本、公図、図面、地積測量図
・ほか、リフォーム見積り
などを持って、金融機関で住宅ローン本審査のお申込みを行います。審査結果が出るまでは2~3週間ほどかかります。
問題なく審査が通ると、仲介業者か金融機関のいずれから、結果通知のご連絡が入ります。
引き渡し
売主様と日程調整後、住宅ローンを受ける金融機関に一同お集まりになり、融資実行の手続きと所有権移転などの登記手続きを行います。
このタイミングで、固定資産税や管理費・修繕費の日割り精算分のお支払いと、司法書士への報酬のお支払い、仲介業者への手数料のお支払いなどを同時進行で進めていきます。
問題なく融資が実行されて、売主様の口座に残代金のお支払いが確認できましたら、売主様から物件の鍵と権利証を受け取り、取引完了となります。
あとは流れによっても順番が前後しますが、買主様のほうは、金融機関と保険関係のお手続きなどを行います。
リフォーム工事
必要に応じてリフォーム業者を手配して、物件のリフォームに着手します。
「引き渡しと同時にリフォームも完了させたい」と希望されるお客様も少なくありませんが、原則リフォームに着手できるのは引き渡し後となります。ただし、売主様との事前交渉で了承を得られた場合には、早い段階でリフォームを進められるケースもございますので、ご希望がございましたらご相談ください。
ご入居
待ちに待ったご入居です。
ご住所の変更、電気・水道・ガスの使用手続き、印鑑登録の変更、転校届(公立の小中学校の場合)、電話やネット回線の移設、銀行の住所変更、運転免許証の住所変更などを済ませていきましょう。
住宅ローン控除の適用を受けられる方は、住宅を購入した年の翌年に一度だけ確定申告が必要になります。
減税が受けられる物件の条件や、その他の利用条件もございますので、お気軽に当社までご相談ください。